鶴岡市先端研究産業支援センターとヤマガタデザイン株式会社を視察してきました。
鶴岡市先端研究産業支援センター
鶴岡市先端研究産業支援センターがあるサイエンスパークには、2001年に慶應大学先端生命研究所が開所し、その周辺には慶應発のベンチャー企業があり、雇用が約550人(4割が地元)企業活動や研究活動による地域への経済波及効果は31億円にもなるそうです。
慶應発のベンチャー企業には、合成クモの糸などタンパク質素材の量産化技術開発をされているスパイバー株式会社等6社あります。
こう言ったクラスターができるには、20年以上前から将来を見据え、仕掛けをしていた背景があります。
1996年から庄内大学整備プロジェクトとして、県や市町村で300億円の基金を用意し、用地、施設、設備費、開学当初の運営費等を負担する事で、慶應大学先端生命研究所等を誘致したとの事です。
また、毎年県と市で約7億円の研究支援もしているということで、並大抵ではない努力をされております。
鶴岡市先端研究産業支援センターは簡単に言うとレンタルラボで、2室から始まり現在は62室、満室であるとのことです。
ヤマガタデザイン株式会社
このサイエンスパーク内に昨年オープンしたのが、ヤマガタデザイン株式会社が運営する宿泊施設であるスイデンテラスと、子供の創造性を高めるキッズドームソライです。
ここの代表は同じ歳の方でした。
東京で働いていた三井不動産を辞めて、山形に移住し地元の企業を回り説得して22億円の出資をうけこの事業を立ち上げたとのこと。
この2つを視察し、感じたことは長期的な目線で、戦略的にまちづくりを考えることです。
起点には行政があり、戦略的ビジョンを描き実行し、大学の研究所が来て、ベンチャー企業が立ち上がり、そこでチャンスと捉えた人が連鎖的にホテル等のビジネスを立ち上げる。
20〜30年の周期の中の1つの流れを見せていただきました。
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